サービス大国・日本からやってくると度肝を抜かれることも多いドイツ式接客。「商品を買っている」のではなく「売っていただいている」と思うことは、ドイツで円滑なお買い物ライフを送る上でとても大切な考え方です。特にスーパーでは「店員>>>>>>>>>>>客」という明確な格付けを認識してから入店しましょう。「私なんかに物を売ってくれている…」そう思うことで、多少の理不尽や驚くほど愛想のない接客から心を守ることができます。
実際に契約上どうなっているのか知りませんが、ドイツでは「閉店時間」=「レジの方の帰宅時間」なのかと思うほど、皆さん早めに切り上げたがります。時々、閉店間際にも関わらずにこやかに対応してくれる店員さまを見ると、本当にありがたい気持ちになりますが、それを期待してはいけません。にこやかに接客するのも、怒りを撒き散らしながら接客するのも裁量は向こうにあります。なぜなら契約書には「接客は笑顔で」なんて書いてないからです。「契約書に書いてないことはしない」働く上で見習いたいですね。「レジを通して会計を済ませて下さった」そのことだけに感謝して速やかにお店を出ましょう。
ちなみにドイツには「Der Kunde ist König (お客様は王様です)」という言葉はありますが、大概の店員さまは神さまなのですから、もちろん向こうのほうが偉いのです。